5月の日本公演について

マリア・フォシュストローム(アルト)+マッティ・ヒルボネン(ピアノ)
5月18日(金) 18時45分、 広島交響楽団と共演、 詳細はこちら
5月20日(日) 14時、 尾道、しまなみ交流館、 HPはこちら
5月22日(火) 19時、大館市民文化会館、 HPはこちら
5月25日(金) 19時、神奈川、洗足学園音楽大学
5月27日(日) 15時、名古屋、宗次ホール、 HPはこちら
上記HP表示のないところは公表があり次第補足していきます。





北欧からの贈り物

マリア・フォシュストローム  アルトリサイタル
「聴きたい、聴かせたい、マリアのマーラー」 前島良雄(音楽批評家、翻訳家)

 マーラー歌唱の歴史において、スウェーデン出身の歌手の重要さには計り知れない大きなものがある。まずは、トールボリィ。ワルター指揮のレコードでのこの人の歌唱によって、世界中の人々が「大地の歌」の素晴らしさを知ったと言ってもいい。そして、現代最高のマーラーを聴かせてくれるアンナ・ラーソンもスウェーデン人。そのラーソンの秘蔵っ子がマリア・フォシュストロームである。深く澄み切った歌唱に輝かしさと力強さが加わって、近頃では、フラグスターやニルソンにたとえられることもある。  伝統を受け継ぎつつも全く新しい「告別」を、交響曲の一つの楽章としてではなく、マーラー最大の歌曲として聴かせてくれるに違いない。


マリア・フォシュストローム/アルト
Maria Forsström, Alto

西スウェーデンのイェーテボリ出身。ストックホルム、ロンドン、ペータースブルグなどで合唱並びにオーケストラ指揮法を専攻する。声楽はステン・ショーステッド、ドロシー・アーヴィング、スザンナ・リガッシの各氏に師事。アンナ・ラーション氏には特別コーチを受け、師匠譲りの温かみのある深い声質と高いテクニックを誇る、個性豊かな歌手として知られている。
2005年より歌手としての活躍を本格的に始めると共に、イェーテボリ少年合唱団の指揮者・芸術監督を務める。レパートリーは多岐にわたり、高度の技巧を必要とするバロック・アリアを始めとして、ロッシーニから現代の作品まで。バッハの「マタイ受難曲」、ブラームスの「アルト・ラプソディー」などアルト歌唱付き管弦楽曲や歌曲、オペラ、オラトリオなどを得意とする。
最近の活躍は目覚しく、2011年秋にはマーラー室内管弦楽団と共にドイツ、チェコ公演を果たし、ロシアのペルミ国立劇場にても多数のコンサートを行う。また名古屋フィルハーモニー交響楽団からも定期公演に招かれ、2013年にも同交響楽団と共演の予定がある。
2010年にCDをパイプオルガンの伴奏でリリース。その企画性と本格的アルトの歌唱でマーラー記念の年で最も注目に値するCDと絶賛を受ける。2011年には を発売。バロック音楽からはじまりヨーロッパ各国の歌曲を収録して彼女の幅の広さをご披露した。このCDはMusic Web International で2011年9月の「今月のCD」に選ばれた。
今回の日本講演旅行は、ピアニスト、マッティ・ヒルボネンと共に広島交響楽団との公演を皮切りに、アルトリサイタルの形式で尾道、大館、川崎、岐阜、名古屋などでコンサートを行うことになっている。


マッティ・ヒルボネン/ピアノ
Matti Hirvonen, piano

スウェーデン北部、ラップランド地方出身の世界的ピアニスト。
ヘルシンキのシベリウス・アカデミーとストックホルムで学ぶ。その後ロンドンでペーター・フォイヒトヴァンガーにピアノを、ジェフレイ・パーソンズに伴奏法を師事。同時にタチアーナ・ニコライエワ、アンドラーシェ・シフといった世界的奏者のマスタークラスを受講している。
 室内楽並びに歌曲伴奏を得意とし、特にスウェーデン出身の世界的ソプラノ、エリザベート・セーダーシュトロームの伴奏者を務めたことで注目され、1980年代以降、ブリギット・ニルソン、イムガート・ゼーフリートら世界的歌手のマスタークラスにおける公式伴奏者を務めたほか、室内楽ではイザベル・ファン・クレーン(ヴァイオリン)、カール・ライスター(クラリネット)、トルルス・モルク(チェロ)、ヴィハン四重奏団などと共演。ザハール・ブロン(ヴァイオリン)やジェームス・ゴルウウェイ(フルート)のマスタークラスでも公式伴奏者に指定されている。
 ソリストとしても活躍し、エディンバラ音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭をはじめニューヨーク、ワルシャワ、ブダペスト、ローマ、ブリュッセル、パリ、東京などにおける音楽祭に招かれている。CDではシューマンやシューベルトのピアノ作品、室内楽作品を収めたアルバムのほか、彼のために作曲された作品を含むスウェーデン現代音楽作品のアルバム等をリリース。
 現在ストックホルム音楽大学で歌曲修辞法、ロンドン王立音楽院で声楽分野の教授。そのほか歌手、ピアニストに対してロマン派歌曲の楽曲解釈についてのマスターコースを多く受け持っている。また、ストックホルム歴史博物館で催されているコンサートシリーズ「SOPRANOS」のアーティスティック・ヂレクターを2000年より勤めている。