説明
22人のメンバーによる非の打ちどころないイントネーション、正確なリズム、アーティキュレーションや強弱表現の幅の広さなどが、このブラス・アンサンブルの音に深みを与えている。そしてリーダーの山本則久教授の楽器編成に関する深い知識の上に創られる編曲によって、ますます輝く。 マーラーの交響曲、ブルックナーの合唱曲、ブラームスのオルガン曲などもこのグループの手にかかると、まるで初めからこの種のアンサンブルのために書かれたのではないかとの印象を受ける。 日本の子どもの歌の交響楽的なアレンジも素晴らしいし、ブラスによってよく演奏されるシュトラウスのポルカなども、聞いていると身も心も躍りだしたくなるような陽気さをもっていて、世紀末のウィーンにタイムスリップしてしまいそうだ。