説明
ストックホルムの近郊、ドロットニングホルム王宮にあるオルガンは1730年に当時最高の製作者、ジョハン・ニクラス・カーマンによって作られました。形 は小さく目立たない楽器ですが、さすが王家所有だけあって、その音色は気品にあふれ、音響の力強さには目を見張るものがあります。
ベンクト・トリブカイトはレジストレーションの魔術師といわれ、知る人ぞ知るオルガニストです。彼の手にかかるバッハでこのオルガンの全貌を堪能してください。
ベンクト・トリブカイトはストックホルム生まれ。4歳でバッハに興味を持ち、それ以来、バッハとその音楽に対する情熱は変わらないという。
8歳の時ピアノ、15歳にしてオルガンを弾き始める。子供のとき、楽器から彼を引き離すことができたのはフットボールだけだったという。
1992年、ソリスト過程終了。
1989年、フィンランド、ラハティスの国際オルガン・コンテストで3位。同じコンテストのレジストレーション特別賞で最優秀賞。1992年、ダブリン・ オルガン・コンテストで1位を獲得。チェンバロ並びにピアノ奏者としてもプロフェッショナルに活躍。又、独奏者として傑出しているばかりでなく、伴奏者、 室内楽奏者としても技能が高い。レパートリーは古楽から現代音楽までをカバーする。今日まで、多くの作品が彼のために書かれている。
1995年以来、マリンバ奏者、ダニエル・ベルィ、フルート奏者、ミカエル・ペッターソンと共に現代音楽のためのアンサンブルを作り活躍している。現在、ドロットニングホルムの近郊で、簡素な小屋に2匹の犬と果樹に囲まれて暮らしている。